ナインブックス

本にまつわることを、よく書く(はず)。

"ふつう"の暮らし-『ぼくは猟師になった』

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NHKの「ノーナレ」という番組がある。
ナレーションを一切排し、淡々と被写体の日々が描かれるドキュメンタリーだ。

先日、たまたまチャンネルを回すと、猟師の千松信也さんが取り上げられていた。

ワナ猟師、千松信也。
彼は生活の一部として、動植物を獲り、捌き、喰らい、自身の血肉していく。

それが人間の本来の姿だ、と口にするのは簡単だけれども、やっぱり現代の暮らしの中では異質で、ちょっぴりまぶしい。

彼の暮らしぶりを見ていると、猟をすることがとても自然で、かつ、必要不可欠な生活材料であることがよくわかる。

著作と日々のTwitterでその生き方に触れてはいたけれど、映像で彼の声や立ち振る舞いをみると、なんだか余計に惹かれてしまった。

こうなると、彼の紡いだ言葉を改めて味わいたくなってしまう。

気になり始めた方は、まずはこの1冊。
猟師の生き方、というよりも、千松信也といういち猟師の生き様に触れることができます。

 

ぼくは猟師になった (新潮文庫)

ぼくは猟師になった (新潮文庫)