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本にまつわることを、よく書く(はず)。

世界の手触り-『目であるく、かたちをきく、さわってみる。』

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『目であるく、かたちをきく、さわってみる。』
  
会社のとある企画で久しぶりに手に取った本書。改めてぱらりぱらりとめくってみたのだけれど、やっぱり、しみじみ素敵な1冊でした。
 
著者のマーシャ・ブラウン、「あの『三びきのやぎのがらがらどん』の作者ですよ」と伝えれば、「ああ、あの!」と膝を打つ方も多いのではないでしょうか。

 

三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

 

  

彼女は、こんな写真絵本も残しているのです。
 
僕たちが目にしている、なんてことのない景色。
実は、ちょっとその見方をずらしてあげるだけで、生き生きとした"新鮮な世界"が姿を現してきます。
 
つくりたての眼鏡をかけた時のような、「ああ、こんなにも世界は美しかったのか!」という感覚。
 
それは、驚きというより、懐かしさに近いかも知れません。
だって、子供の時はそんな風に世界に触れて、いつもドキドキしていたのだから。
 
「さわることは
 せかいを かんじること。
 さわることは
 せかいが かんじること。」
 
コンパクトで、手触りもよくて、スルッと鞄にでも入れたくなってしまう本書。
 
何だか気持ちのよい陽気になってきたので、ぜひ、散歩のおともに連れ出してあげてみてください。

 

目であるく、かたちをきく、さわってみる。

目であるく、かたちをきく、さわってみる。

  • 作者: マーシャ・ブラウン(文と写真),谷川俊太郎
  • 出版社/メーカー: 港の人
  • 発売日: 2011/08/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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